自分を責めず、心に余裕を持てるように。私が見つけた「自分らしい働き方」

今回は、習慣化の学校「自分を整える」プログラムを受講された50代女性の教員・Aさんにインタビューしました。長年中学校の養護教諭として働いてきたAさん。仕事への違和感と向き合い、受講を通して見つけた「自分らしい働き方」について、お話を伺いました。

やりたいことが見えなくなった私が見つけた一歩

ーープログラムに参加する前は、どんな悩みを抱えていましたか?

中学校の養護教諭として長年働いてきましたが、「この仕事、本当に自分に合っているのかな…?」と感じることが増えていたんです。年齢を重ねるにつれて、「やりたいこと」が分からなくなり、日々の業務に追われる中で、心にも余裕がなくなっていきました

そんな状況を変えたくて、この『自分を整えるプログラム』に参加しました。特に、「やるべきこと」に追われる毎日から抜け出して、「本当に自分がやりたいこと」を見つけたいという思いが強かったです。

ーー受講してみて、どんな変化がありましたか?

まず、仕事に対する意識が大きく変わりました。受講前は「いかに早く業務を終えて帰宅するか」ばかり考えていたんですが、日々の日記投稿を通して、「今の仕事で自分が一番大切にしたいことは何か?」という問いに向き合うようになりました。

その結果、「保健室に来る生徒一人ひとりにベストな対応をすることこそが、自分の仕事で最も大切なことなんだ」と気づけたんです。今では、他の業務が終わらなくても「自分を責めなくていい」と思えるようになりました。

ーープライベートでも変化はありましたか?

はい。以前は、休日も仕事をするのが当たり前だったんですが、「休む」ことを意識的に選べるようになりました。自分の好きなことを楽しむ時間を持てるようになって、休日明けには心がスッキリしていて、仕事にも前向きに取り組めるようになったんです。結果的に、ストレスも大幅に減りましたね。

生徒の涙に、今は落ち着いて向き合える

ーー感情との向き合い方にも変化があったとか?

大きな変化でした。前は、生徒が保健室で号泣したりすると「どうしよう、これは大変だ!」と感情的に巻き込まれていました。でも今は、「これは生徒の問題であって、自分がすべてを背負わなくてもいい」と冷静に考えられるようになったんです。

焦らずに、生徒の気持ちをじっくり見守る余裕ができたことで、以前よりもずっと落ち着いて対応できるようになりました。

仲間の存在と環境が、続ける力をくれた

ーープログラムの中で特に印象に残っていることはありますか?

思考や感情の習慣にもアプローチしてくれるのが、このプログラムの特徴だと思います。グループやペアでのワークでは、他の受講生の考えに触れることができて、すごく刺激になりました。

毎日の日記投稿も、最初は「自分にできるかな…」と不安でしたが、コーチや仲間からのフィードバックがあったからこそ、無理なく続けられたと思います。この体験を通じて、「一人では難しくても、適切な環境があれば習慣は続けられるんだ」と実感できました。

ーー最後に、これからの展望を教えてください。

今の仕事の中でも、受講で得た気づきを活かして、生徒や保護者、そして教職員にとってより良い支援ができるようにしていきたいです。

そして、将来的には教員を退職した後、カウンセリングやコーチングのスキルを学び、さらに自分自身を成長させていきたいと思っています。

編集後記

「自分を責めない」という言葉を何度も口にしていたAさん。働き方だけでなく、生き方そのものに大きな変化をもたらした今回の受講体験。自分と丁寧に向き合うことで、周囲にもより良い影響を与えられる。そんなAさんの姿がとても印象的でした。